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リフォーム工事の最適なタイミングは?ナフサ価格推移と今後の費用目安を解説

リフォーム工事

森田 敏史

筆者 森田 敏史

不動産キャリア13年

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リフォーム工事を検討しているものの、ナフサをはじめとした資材価格の動きが気になり、今が本当に適切なタイミングなのか迷っていませんか。
ここ数年はナフサ価格の上昇とともに、断熱材や配管、塗料、設備機器などの建築資材コストが押し上げられ、総リフォーム工事費の価格推移にも大きな影響が出ています。
その一方で、住まいの老朽化やライフイベント、補助金制度の期限など、待つことで生じるリスクも無視できません。
そこで本記事では、ナフサ価格推移とリフォーム工事費の関係を整理しながら、どの工事が影響を受けやすいのか、そして今リフォームすべきか判断するための考え方を分かりやすく解説します。
資材価格が不安定な時期でも、後悔しない一歩を踏み出すためのヒントとして、ぜひ最後までお読みください。

ナフサ価格推移とリフォーム工事費の関係

ナフサとは、原油を精製する過程で得られる石油製品の一種で、各種化学製品の原料として広く利用されています。
特に建築やリフォームの分野では、ナフサを原料とした樹脂や合成繊維などが、断熱材や配管、塗料、内装材、設備機器の部品などに幅広く使われています。
そのため、ナフサ価格が上昇すると、樹脂系の建設資材や設備機器の製造コストが高まり、一定の時間差を伴ってリフォーム工事費にも影響が及びやすくなります。
まずは、ナフサがどのように建築資材の価格形成に関わっているのかを整理しておくことが、今後のリフォーム計画を考えるうえで大切です。

ここ数年は、国際的な原油価格の変動や為替相場の影響を受けて、ナフサ価格も大きく上下を繰り返してきました。
公的統計では、建設工事費の動きを示す各種指数や、リフォーム工事費に関連する指標が公表されており、樹脂製品や塗料などの資材価格の上昇とおおむね同じ方向で推移していることが確認できます。
例えば、ナフサ価格が急激に上昇した時期には、数か月から半年ほど遅れて、建設資材価格指数や工事費関連の指数も押し上げられる傾向が見られます。
このような連動性を意識しておくと、今後のナフサ市況がリフォーム工事費にどの程度影響しうるかを、ある程度イメージしやすくなります。

さらに、総リフォーム工事費は、資材価格だけでなく、人件費の動向にも左右されます。
近年は、建設業界における人手不足の影響から、職人や技術者の賃金水準が上昇傾向にあり、資材価格が落ち着いても、人件費が下支えする形で工事総額が高止まりしやすい状況が続いています。
また、働き方改革に伴う労務コストの増加や、安全対策の強化なども、工事費全体の構造に影響を与えています。
そのため、ナフサ価格が落ち着いたとしても、リフォーム工事費が大きく下がるとは限らず、今後も一定水準以上で推移する可能性を念頭に置いて、資金計画を立てることが重要です。

項目 主な内容 工事費への影響
ナフサ価格 原油価格や為替の影響 樹脂系資材のコスト増減
建設資材価格 断熱材や配管など 材料費として工事費を左右
人件費 職人賃金や労務コスト 総リフォーム工事費の下支え


ナフサ高騰が直撃するリフォーム箇所と影響度

ナフサは石油を精製するときに得られる重要な原料で、樹脂や合成繊維、溶剤など多くの石油化学製品の基礎となっています。
住宅リフォームでは、浴室ユニットの浴槽や壁パネル、キッチンのワークトップや収納部材、トイレタンクや便座カバーなどに使われる樹脂部品に広く利用されています。
さらに、給湯器内部の配管周りの樹脂部材、断熱材、外壁塗装で使う塗料やシーリング材、シンナー類にもナフサ由来の原料が含まれています。
そのため、ナフサ価格が高騰すると、特定の製品だけでなく、水回り設備や外装材を中心とした広い範囲のリフォーム工事費に影響が及びやすい状況になっています。

最近のナフサ供給不足と価格上昇の影響により、断熱材や外壁塗装関連の溶剤、樹脂部品を多用する設備機器などで仕入れ単価の上昇が目立っています。
住設機器メーカー各社は、浴室・キッチン・トイレ・外壁・屋根・サッシなどの分野で平均約1割前後の値上げを実施しており、水栓金具やタイルでも数%台の上昇がみられます。
断熱材については、一部の発泡系断熱材で最大40%程度の値上げ幅が示されており、外壁塗装向けの塗料やシンナー類でも2割前後の値上げや出荷制限が報告されています。
こうした材料費の上昇は、ユニットバスやシステムキッチン、外壁塗装、給湯器交換といったリフォーム工事の見積金額にも、工事項目ごとに異なる割合で反映されつつあります。

工事項目別に見ると、樹脂部品と断熱材を多用する浴室や水回りの工事では、見積金額全体のうち材料費の比率が高いため、ナフサ高騰の影響が大きくなりやすいです。
例えば、ユニットバスや断熱材を組み合わせたリフォームでは、材料費の上昇分が全体費用に占める割合が大きく、水回り3点の工事で数十万円規模の値上がり余地が指摘されています。
一方で、塗料やシーリング材を使う外壁塗装は、ナフサ由来の資材価格上昇の影響を受けつつも、工事全体では職人の手間賃の比率が比較的高く、外壁塗装全体の見積りに対する値上がり幅は数%台にとどまる傾向がみられます。
給湯器本体についても、樹脂部材や物流費の上昇により製品価格の上昇傾向はありますが、工事全体に占める設置工事費の比率も一定あるため、水回り設備ほど急激な跳ね上がりにはなりにくいと整理できます。

工事項目 ナフサ影響度 見積金額への影響目安
浴室・水回りリフォーム 樹脂部品多用で高い 全体で約10〜20%上昇
断熱改修・断熱材交換 発泡系断熱材直撃で最高 材料部分で最大40%前後
外壁塗装・シーリング 塗料・溶剤価格の上昇 工事全体で数%台上昇
給湯器交換工事 樹脂部材と物流費の影響 本体価格中心に数%上昇
内装仕上げ・大工工事 人件費比率高く影響小 資材要因の変動は限定的

このように、ナフサ価格の影響は、樹脂や溶剤をどの程度使う工事かによって大きく異なり、浴室など水回りと断熱工事で特に負担が重くなりやすい状況です。
一方で、内装の張り替えや大工工事など、人件費の比率が高い工事は、ナフサ価格変動の直接的な影響を受けにくく、資材要因だけで見た場合は比較的価格が安定しやすい分野といえます。
また、窓交換やサッシの高断熱化、設備の省エネ化など、補助金が厚く設定されている工事は、資材価格の上昇分を公的支援である程度相殺できる場合があります。
そのため、資材価格高騰期には、水回りや断熱など影響の大きい工事の必要性と、比較的価格が安定している工事や補助金対象工事との優先順位を整理しながら、段階的に計画していくことが大切です。


ナフサ価格推移から見る「今」リフォームすべきかの判断軸

まず、ナフサや建設資材価格の直近の動きを踏まえて、「今すぐ工事に踏み切るか」「しばらく様子を見るか」を整理して考えることが大切です。
近年は原油価格の変動や為替相場の影響により、ナフサ輸入価格が上下を繰り返しており、それに連動して樹脂製品や設備機器の仕入れ価格も見直される傾向があります。
短期的には原油価格の落ち着きとともに一時的な下落局面があっても、中長期では省エネ規制の強化や人件費の上昇などから、総じてリフォーム工事費は下がりにくい構造になりつつあります。
そのため、将来の大幅な値下がりを過度に期待するよりも、自宅の劣化状況や生活上の必要性と照らし合わせながら、一定の期間内での実施時期を見極める視点が重要になります。

次に、「すぐに工事を進めた方がよいケース」と「様子見も選択肢になるケース」を分けて考えると判断しやすくなります。
雨漏りや給水・排水管の腐食による水漏れ、外壁のひび割れからの漏水など、放置すると被害が広がりやすい不具合がある場合は、ナフサ価格の小さな変動を待つよりも、早期の修繕が結果的に総費用を抑えることにつながります。
また、出産や子どもの進学、親との同居開始など、数年以内に大きなライフイベントが確定している場合も、そのタイミングに合わせて間取り変更や水まわり更新を計画的に進める方が、再リフォームの重複を避けられます。
一方で、表面的な内装の模様替えのように緊急性が低い工事は、補助金の公募時期や家計の状況を見ながら、じっくり優先順位を検討する余地があります。

さらに、ナフサ価格が動きやすい時期にリフォーム契約を結ぶ際は、見積書や契約書の条件を丁寧に確認することが欠かせません。
見積書に記載された有効期限内であれば、原則として提示された工事金額が維持されるのか、または主要資材の仕入れ価格が一定割合以上変動した場合に、契約金額を見直す条項が設けられているのかを確認しておくことが大切です。
加えて、設備機器や断熱材など、メーカー側の価格改定が予定されている時期には、発注日と工事実施日の関係によって適用価格が変わる場合があります。
そのため、契約前に工事の着工予定日や資材の発注タイミングについても担当者に説明を受けたうえで、総支払額の見通しを共有しておくと安心です。

判断の観点 今すぐ動く目安 様子見も可能な目安
住まいの状態 漏水・腐食など緊急性高 見た目中心の内装劣化
ライフイベント 転居・同居など時期確定 将来計画がまだ流動的
価格と契約条件 有効期限内の明確な見積 価格改定時期まで余裕

ナフサ高騰期でも後悔しないリフォーム計画の立て方

ナフサ価格は2022年以降も高水準で推移しており、2024年度上期の国産ナフサ価格は1キロリットルあたり7万円台後半と、2020年度上期の2万円台後半と比べて大きく上昇しています。
この影響で、樹脂系建材や設備機器を中心にリフォーム工事費全体が押し上げられており、リフォーム工事費指数も2009年を100とした場合に2023年時点で140台まで上昇しています。
こうしたナフサ高騰期には、まず資材グレードの選び方や工事範囲の優先順位を整理しながら、「どこまで実施すべきか」を冷静に決めることが大切です。
必要な性能や耐久性を満たす範囲で仕様を見直すことにより、価格上昇局面でも納得度の高いリフォーム計画につなげることができます。

そのうえで、初期費用だけではなく長期的な支出を踏まえた検討が重要になります。
例えば、高効率給湯機や断熱性能の高い窓・断熱材は、ナフサ価格上昇の影響を受けやすい一方で、光熱費を長期間抑えやすいという側面があります。
リフォーム工事費指数が上昇傾向にある現在でも、光熱費削減効果まで含めた総支払額で比較すると、一定期間で初期投資を回収できるケースも少なくありません。
加えて、国の省エネ関連補助金や税制優遇の対象となる工事内容を事前に確認し、自己負担を抑えながら性能向上を図ることが、ナフサ高騰期の有効な対策となります。

さらに、リフォーム工事費が中長期的にも高止まりすると見込まれるなかでは、早めの情報収集と相談が欠かせません。
一般財団法人経済調査会のリフォーム工事費指数の公表でも、資材費に加えて人件費の上昇が続き、今後も上昇傾向が続くと予測されています。
そのため、余裕をもって地元の不動産会社や施工会社に相談し、複数回の見積取得とプラン調整を前提としたスケジュールを組むことで、予算と希望内容のバランスを丁寧に整えることができます。
契約時には、見積書の有効期限や価格改定の条件も確認し、ナフサ価格の変動があっても大きな齟齬が生じないよう、事前に合意内容を整理しておくと安心です。

検討の視点 具体的な内容 意識したい効果
資材グレード見直し 必要性能を満たす標準仕様選択 初期費用の抑制
工事範囲の優先順位 劣化度合いと安全性を重視 予算内での満足度向上
総支払額の比較 補助金と光熱費削減を反映 長期的な負担軽減
相談と日程管理 早期相談と複数回見積前提 価格変動へのリスク低減

まとめ

ナフサ価格の高騰で、浴室やキッチンなどのリフォーム工事費は今後も高止まりしやすい状況が続くと考えられます。
一方で、全ての工事が同じように値上がりしているわけではなく、影響が小さい工事や優先順位の付け替えで、賢くコスト調整することも可能です。
今リフォームすべきか迷っている場合は、住まいの劣化度合いやライフイベント、補助金スケジュールを総合的に見て判断することが大切です。
当社では、最新のナフサ価格動向や資材費、人件費を踏まえた見積りと、無理のないリフォーム計画づくりをお手伝いしています。
「今動くべきか」「もう少し待つべきか」でお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。

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