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断熱等級とはどんな基準なのか比較してみよう!違いと選び方のポイントもご紹介

構造

森田 敏史

筆者 森田 敏史

不動産キャリア13年

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住宅の断熱性能に関心が高まる中、「断熱等級」とは何かご存じでしょうか?新築やリフォームを検討する際、断熱等級を正しく理解し比較することは非常に重要です。しかし、等級の意味や最新の基準について具体的に知っている方は多くありません。この記事では、断熱等級の基本や数字の意味、2025年以降の基準、等級ごとの違いまでわかりやすく解説します。あなたの住まい選びや快適な暮らしの参考に、ぜひ最後までご覧ください。

断熱等級の基本と数字の意味

断熱等級(正式には断熱等性能等級)とは、住宅の断熱性能を評価する指標で、等級は1から7まであります。数値が大きいほど断熱性が高く、住宅の快適性や省エネ性能が向上します。等級は国土交通省が定めた制度に基づき、表示されています(品確法による)。

等級の範囲と制定背景について解説します。等級1は最低の断熱性能を意味し、等級2・3はそれぞれ徐々に性能が向上します。等級4はかつての最高等級でしたが、2022年の制度改正で等級5・6・7が新設され、現在は最高の断熱性能は等級7となります(ZEH水準、HEAT20 G2・G3相当など)。

断熱等級は、UA値とηAC値という2つの指標によって評価されます。UA値(外皮平均熱貫流率)は住宅内部から外部へ熱が逃げる度合いを示し、数値が小さいほど断熱性能が高いです。ηAC値(冷房期平均日射熱取得率)は夏の太陽の日射熱が室内に入りにくい度合いを示し、同様に数値が小さいほど優れた性能です。等級の判定には、地域区分ごとに定められた基準値が用いられ、UA値とηAC値の両方をクリアした等級が適用されます。

以下に、断熱等級に関する指標を簡潔に示した表を記載します。

項目説明評価基準
断熱等級等級1~7(高いほど優秀)品確法・国交省制度
UA値外皮からの熱の逃げやすさ値が小さいほど良い
ηAC値日射熱の室内への入りやすさ値が小さいほど良い

2025年以降の義務化と今後の基準の動向

2025年4月より、新築住宅に「断熱等級4以上」および「一次エネルギー消費量等級4以上」への適合が法律で義務化されます。これはこれまで努力義務だった省エネ基準が「必須要件」となり、建築確認申請や完了検査の段階で審査が行われ、基準を満たさない場合は確認済証や検査済証が交付されず、工事開始や着工そのものができなくなります。

さらに将来的には、2030年を目標に断熱等級5および一次エネルギー消費量等級6相当(ZEH基準)の義務化が予定されています。省エネ性能のさらなる引き上げに向けた段階的な制度設計が進行中で、住宅の省エネ性能向上は今後ますます重要になるとみられます。

年度断熱等級 義務化基準主な背景・意義
2025年4月等級4以上省エネ基準が最低水準として義務化、省エネ性能確保の第一歩
2030年頃(予定)等級5以上(ZEH基準相当)さらなる省エネ・快適性能の向上、長期的な住宅の価値向上

このように断熱等級のステップアップは、光熱費の削減と住環境の快適性向上を両立させる重要な取り組みです。断熱性能が高い住宅では、室内の温度変動が少なくなり、冷暖房負荷が軽減されることで、年間を通じたエネルギー消費の低減が見込まれます。

また、高断熱住宅は年間を通じて温度のムラが少なくなるため、ヒートショックのリスクを下げるなど健康面へのメリットも期待できます。さらに、省エネ基準をクリアした住宅は、将来的な資産価値や住宅ローン減税・補助金の対象となる可能性もあり、経済面でもメリットがあります。


等級ごとの概要と比較ポイント

断熱等級4~7の主な特徴と比較ポイントについて解説します。まず、等級の違いは断熱性能(UA値)と日射遮蔽性能(ηAC値)によって表され、数値が低いほど性能が高いことを示します。等級4はかつての最高基準であり、UA値は地域によって異なるものの、例えば6地域(関東圏など)では0.87以下が目安です。断熱等級5はZEH(ゼッチ)水準に相当し、同じ地域ではUA値0.6以下が求められます。等級6はHEAT20 G2相当でUA値0.46以下、等級7はHEAT20 G3相当でUA値0.26以下と、一段と高い断熱性能が求められます。

以下に、各等級の断熱性能と関連基準を一覧表にまとめました(6地域の数値を例にしています)。

断熱等級主な位置づけUA値(6地域)
等級4平成28年省エネ基準(従来の最高等級)0.87以下
等級5ZEH・長期優良住宅相当0.60以下
等級6HEAT20 G2相当(約30%向上)0.46以下
等級7HEAT20 G3相当(約40%向上)0.26以下

さらに、断熱等級が高まることで光熱費の削減効果も期待できます。たとえば、等級5は等級4と比較して約20%程度の省エネ効果があり、冷暖房エネルギーの消費が抑えられるため光熱費の軽減にもつながります。等級6・7ではさらなる省エネに加え、冬場は暖房機器をあまり使わなくても室温が保たれ、より快適な暮らしが可能です。

また、等級が高くなるにつれて断熱材の仕様や施工品質の重要性も増します。例えば、等級5では断熱材の厚みが等級4より約1.2倍となり、窓にはLow-E複層ガラスの採用が推奨されます。さらに等級6・7では「付加断熱」工法など、外壁の外側にも断熱層を設ける設計が一般的となり、高い施工精度が求められます。

断熱等級を選ぶ際に押さえるポイント

住宅を長く快適に保ち、将来的な安心につなげるには、断熱等級5以上を目安にすることが重要です。2025年4月から新築住宅には断熱等級4以上が義務化されますが、2030年には等級5が最低基準になる予定で、等級5を満たしていれば長期的に「既存不適格建築物」になるリスクを抑えることができます。

断熱等級だけで住宅を選ぶのではなく、気密性(C値)や換気システムとのバランスも大切です。高断熱・高気密の住宅は省エネや快適性を高めますが、換気が不十分だと室内の空気が滞留して健康被害のリスクが高まります。適切な換気計画と定期的な設備の点検・清掃が、安全で健康的な住まいづくりの要です。

断熱等級の選び方は光熱費や健康面も含めた総合的な視点で検討しましょう。高断熱住宅は暖冷房の効率が良く、光熱費の抑制につながります。また、断熱等級が高いことで室温の急変が少なくなり、ヒートショックなど健康リスクの軽減が期待できます。

押さえるポイント 効果 補足
断熱等級5以上 将来的な義務化に対応、資産価値維持 2030年以降の基準を見据える
高い気密・換気性能 省エネ・健康維持、安全性向上 換気設備の設計・維持管理が必要
光熱費・健康面の総合視点 ランニングコストの軽減とリスク低減 ヒートショック対策としても有効


まとめ

断熱等級は、住まいの断熱性能を客観的に示す重要な基準です。数字が大きいほど高断熱となり、快適性や省エネ性も向上します。2025年以降は断熱等級4以上が新築住宅で必須となり、2030年にはさらに高い基準が義務化される予定です。等級ごとにUA値や光熱費の目安も異なるため、ご自身の希望やライフスタイルに合った選択が大切です。断熱等級だけでなく、気密性や換気といった総合的な視点も取り入れることで、快適で健康的な住まいづくりに近づきます。

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