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住宅ローン金利は今後上昇するのか?フラット35への借り換え比較で安心の返済計画を考える

住宅ローン

森田 敏史

筆者 森田 敏史

不動産キャリア13年

不動産購入を始めての方に「親切」「丁寧」「安心」をモットーに不動産流通の仕組みを説明していきます!
価格重視の選び方では無く、価値ある不動産の選び方を提案し、納得が行くまでお付き合い致します。
高額な買い物だからこそ、不動産売買(売主)を経験豊富にしている私共の「知識」「経験」をお話しさせて頂きます。
また住宅ローンのご提案も多方面に渡りサポートします!


住宅ローンの金利が今後上昇すると耳にして、変動金利のままで良いのか、それともフラット35など固定金利へ借り換えるべきか迷っていませんか。
特に、返済期間がまだ長く残っている方にとっては、毎月返済額や総返済額への影響が読みにくく、不安を感じやすい局面です。
そこで本記事では、住宅ローン金利が今後どのように上昇しうるのか、その背景となる金利動向を整理したうえで、変動金利と固定金利の比較ポイントをわかりやすく解説します。
あわせて、フラット35への借り換えを検討する際の判断軸や具体的な進め方も丁寧にご紹介しますので、今のうちに金利上昇リスクへの備えを進めたい方は、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

住宅ローン金利は今後どう上昇していくのか

住宅ローン金利は、日本銀行の政策金利と長期金利の動きに大きく左右されます。
日本銀行が物価安定の目標に向けて政策金利を引き上げると、短期金利に連動しやすい変動金利型ローンの指標金利も、時間差を伴いながら上昇しやすくなります。
一方、全期間固定型の金利は、国債利回りなど長期金利の影響を強く受け、将来の物価や成長率への見方が強気になるほど高くなる傾向があります。
このため、物価が高止まりし、政策金利も引き上げ方向にある局面では、変動金利と固定金利のいずれも上昇しやすい環境が続きやすいと言えます。

実際に、2024年以降は日本銀行の利上げをきっかけに、住宅ローン金利全体がじわじわと上昇してきました。
大手金融機関の店頭表示金利を見ると、変動型の基準金利はほぼ横ばいながら、長期固定型の店頭金利は段階的に引き上げられています。
また、長期固定の代表的な選択肢であるフラット35についても、2024年には1%台前半で推移していた最頻金利が、2026年にかけて2%台まで上昇しており、長期金利上昇の影響を強く受けていることが分かります。
このように、変動金利と固定金利では動き方の違いはあるものの、ここ数年は双方とも低下よりも上昇を意識せざるを得ない局面が続いています。

今後についても、物価が目標水準付近で推移し、日本銀行が急激な利下げに踏み切りにくい状況が続くと想定されているため、住宅ローン金利は全体として「上がりやすく下がりにくい」リスクを抱えています。
特に、海外金利の高止まりや地政学的な不確実性などで国債利回りが上昇すれば、フラット35をはじめとする長期固定型の金利は、さらに引き上げられる可能性があります。
一方で、景気の大幅な悪化などが起こらない限り、政策金利をこれまでのような超低水準に戻す余地は限られると見込まれているため、変動金利も長期的にはじわじわと見直しが進むリスクを意識しておく必要があります。

項目 金利に影響する主な要因 今後の方向性の特徴
変動金利 政策金利と短期金利 緩やかな上昇余地
フラット35 長期金利と国債利回り 上昇局面で変動大
共通のリスク 物価高止まりと金利正常化 下がりにくい金利水準


変動金利のままか固定へ借り換えかの基本判断軸

まず、変動金利型住宅ローンの特徴を整理しておくことが大切です。
変動金利型は、市中金利や政策金利の動きに応じて適用金利が見直されるしくみで、一般的に全期間固定より当初金利が低い一方、将来の返済額が確定しないという性質があります。
多くの商品では半年ごとに金利が見直され、返済額はおおむね5年ごとに変更されるうえ、1回の見直しで元利返済額の増加は1.25倍までとする上限が設けられているため、急激な返済額増加は抑えられますが、金利が長期にわたり上昇すると総返済額が膨らみやすい点には注意が必要です。

次に、フラット35など全期間固定金利型の特徴を見ておくと判断しやすくなります。
全期間固定金利型は、借入時に完済までの金利が確定し、将来の金利情勢が変化しても返済額が変わらないことが大きな安心材料です。
足もとの金利水準では、変動金利と全期間固定金利との間に年1〜2%前後の差があり、当初の毎月返済額は固定の方が重くなりやすいものの、今後の金利上昇リスクを固定で抑えることで、長期の家計計画を立てやすくするという考え方が広がっています。

そのうえで、変動金利を続けるか固定へ借り換えるかは、金利差だけでなく、ご自身の返済期間や残高、家計全体の余裕度を踏まえて考えることが重要です。
たとえば、残りの返済期間が長く、今後の収入に不確実性がある場合や、教育費など他の大きな支出が重なる見込みがある場合は、返済額を固定して家計の振れ幅を小さくするメリットが相対的に大きくなります。
一方で、残高が比較的少なく、家計に十分な余力があり、金利上昇局面でも返済額の増加に耐えられると判断できる場合には、変動金利の低い金利水準を活かしつつ、将来の金利上昇に備えて繰上返済を組み合わせる選択肢も検討できます。

判断軸 変動金利を続ける場合 固定へ借り換える場合
返済額の安定性 将来の返済額は変動 完済まで返済額ほぼ一定
家計の余裕度 増額に耐えられる家計 毎月支出を安定させたい家計
残高と残期間 残高少ない・残期間短い場合 残高多い・残期間長い場合

フラット35への借り換えで押さえたい比較ポイント

まず、フラット35と変動金利の比較では、毎月返済額だけでなく、完済までの総返済額を見ることが大切です。
変動金利は当初の金利が低く、毎月返済額も抑えやすい一方で、将来の金利上昇によって総返済額が増える可能性があります。
これに対して、フラット35は借入時に完済までの金利が固定されるため、返済額の見通しを立てやすく、総返済額を長期の視点で比較しやすいという特徴があります。
したがって、比較の際には、現在の返済額だけで判断せず、残り期間全体での返済負担を試算して検討することが重要です。

次に、金利以外の諸費用も、借り換え判断では見落とせないポイントです。
一般的に、民間の変動金利型では保証会社に支払う保証料が必要となる場合がありますが、フラット35(機構買取型)では保証料が不要とされており、その代わりに事務手数料などの初期費用が必要になります。
また、フラット35では機構団体信用生命保険の特約料を別途支払う仕組みとなっており、民間ローンの金利に団信保険料が含まれているケースとは費用構成が異なります。
このため、借り換えを比較する際には、事務手数料、登記費用、適合証明取得費用なども含め、総コストとしてどの程度の負担になるかを確認しておくことが大切です。

さらに、金利上昇局面での借り換えメリットとデメリットも整理しておきましょう。
フラット35のような全期間固定金利へ借り換える最大のメリットは、今後の金利動向にかかわらず返済額が変わらない点であり、家計管理のしやすさや、長期の金利上昇リスクを切り離せる安心感につながります。
一方で、変動金利よりも当初金利が高くなる傾向があるため、短期的には毎月返済額や総返済額が増える可能性があること、さらに借り換えに伴う諸費用を回収するまでに一定の期間が必要になることがデメリットです。
そのため、残りの返済期間や現在の金利水準、将来の収入見通しなどを踏まえ、長期的な安心と当面の返済負担のバランスを考えて判断することが求められます。

比較項目 変動金利ローン フラット35
毎月返済額の特徴 当初は低めの返済額 当初から一定の返済額
総返済額の見通し 金利次第で増減 借入時点で概ね確定
主な諸費用の違い 保証料中心の費用 保証料不要で手数料
金利上昇時の影響 返済額増加リスク 返済額据え置き安心


変動から固定へ借り換えを検討中の方の具体的な進め方

まず、現在利用している住宅ローンの状況を正確に整理することが重要です。
返済予定表などから、残高、適用金利、残りの返済期間、毎月返済額を確認し、繰上返済の条件も合わせて把握します。
そのうえで、金利がどの程度上昇すると総返済額が固定金利より不利になるかという「損益分岐金利」を意識しながら、借り換えを検討することが大切です。
損益分岐金利の具体的な計算は、金融機関や専門家の試算サービスを活用すると客観的な目安を得やすくなります。

次に、全期間固定金利型の商品を複数比較しながら、返済の安定性を確認していきます。
借入残高や希望する完済時期を入力して、変動金利のままの場合と、固定金利に借り換えた場合の毎月返済額・総返済額を試算できる住宅ローンシミュレーションは、公的機関や金融機関のサイトで利用できます。
特に、フラット35のような全期間固定金利は、今後の市場金利が上昇しても返済額が変わらない点を、変動金利との違いとして確認しておくと判断しやすくなります。
複数の固定金利型を比較する際は、金利差だけでなく、団体信用生命保険の保障内容や事務手数料の水準も合わせて見ることが大切です。

借り換えの方針が固まったら、実際の申し込みに向けた準備を進めます。
一般的に、本人確認書類、所得を確認できる資料、物件に関する書類、現在の住宅ローンの返済予定表や残高証明など、多くの書類が必要になります。
借り換えの手続きは、事前審査、本審査、契約、融資実行という流れで進むことが多く、融資実行時点の金利が適用されるため、金利上昇が続く局面では手続きの遅れが負担増につながる可能性があります。
そのため、必要書類の準備や現在のローンの繰上返済手続きの条件を早めに確認し、金利動向を見ながら余裕を持ってスケジュールを組むことが重要です。

進め方の段階 主な確認内容 意識したいポイント
現状整理 残高・金利・残期間 損益分岐金利の把握
商品比較 固定金利と試算結果 返済額の安定度確認
申込準備 必要書類と手続き 金利上昇前の実行

まとめ

住宅ローン金利は、今後も上昇リスクが意識されやすい局面にあります。
特に変動金利は、返済額が将来大きく増える可能性があるため、慎重な判断が必要です。
一方で、フラット35など全期間固定金利は、今後の金利上昇リスクを長期で抑えられる選択肢です。
残高や残期間、家計の余裕を整理し、総返済額や諸費用も含めて比較することで、変動継続か固定への借り換えかが具体的に見えてきます。
当社では、お客様ごとの状況を丁寧にヒアリングし、最適な借り換えプランを個別にシミュレーションいたします。
「うちはどうするのが安心か」を知りたい方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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